映画の全てを物語る『ゴールデンスランバー』とビートルズ


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前職はシステムエンジニアだったという異色の肩書を持つ作家・伊坂幸太郎。

2000年に『オーデュボンの祈り』で鮮烈なデビューを飾った彼の、現在での集大成とも呼ばれている傑作と言えば『ゴールデンスランバー』ですね。

2010年には、堺雅人主演で、映画化もされました。

舞台は仙台。

首相の凱旋パレードが盛大に行われている中、主人公・青柳雅春と、数年ぶりに再開した旧友の森田森吾。

首相暗殺という無実の罪を着せられた主人公の逃亡を描いています。

逃亡先には何故か警察が先回りしており、仕組まれた巨大犯罪から、失業保険で生計を立てている無力な人間が逃避行する姿と、かつての友情が切なく語られることになります。

この作品のタイトルを聞いて、あれ?と思われた方も多いと思います。

ゴールデンスランバーと言えば、ビートルズのアビーロードの中の一曲です。

この曲が作られることになった頃のビートルズは、メンバーの心がバラバラになりかけていた時。

それを繋ぎとめようという思いを込めてポールが作り出したのがゴールデンスランバーという曲です。

物語の全てを象徴すると言っても過言ではない楽曲ですね。

映画化に際して、斉藤和義によるカバーも話題になりました。

その他にも、作中には「ヘルプ!」「カム・トゥゲザー」といったビートルズの楽曲のタイトルが用いられています。